看取り介護を経験して・・・

2014-10-12

こんにちは。

9日、唯一の男性入居者様 K様が苑で最期を迎えられました。

K様が西与賀紀水苑に入居されて1年9ヶ月・・・・

9月に入り食事量が減退、排泄も困難となられ9月下旬検査入院されガンが発見されましたが、御家族様の希望で、これ以上K様のお体に負担がかかる治療をしないということで看取りとして苑に戻って来られることとなられました。

10月1日 病院を退院。 苑での看取り介護が始まりました。

苑に戻ってこられてからは、「生き返ったようだ」「復活しました」と御家族様が言われるよに表情も出て来られ、体調が良い時は車椅子でリビングで過ごされる事もありました。

しかし、食事はほとんど摂取されず、好きな時に、好きなものを好きなだけ・・・との考えで甘い物を、好む物を食べて頂きましたが、1口、2口程度の摂取。

亡くなる前日、苑で日課となっているラジオ体操の曲に合わせて同苑者・スタッフが体を動かしていると、なんとK様も手を動かされていました。その日はお天気もよかったので玄関先での心地よい秋風を楽しんで頂きました。

8日夕方、お部屋を覗くと苦しそうな表情が見られ背中をさすって「大丈夫ですよ」とお声を掛けると「ありがとう」との返事。・・・・今思えばこれが最期の言葉だったように思います。

9日未明 長女様に見守られながら静かに息を引き取られました。

「父にとって、最期を苑で迎えられてよかったと思います」との言葉をいただき 、私たちスタッフも「これで良かったんだ」と安堵の思いが沸いてきました。

10日間程の看取りケア。

御家族様、Dr. Ns. スタッフの理解と協力があったからこそできた事であります。私たちスタッフはK様の体調面を考慮しながらではありましたが、できるだけ同苑者、スタッフとの関わり持ちながら、安心出来る場所を・・・との思いで支援してきました。

「ありがとう、ありがとう・・・」といつもスタッフにお礼を言われていたK様。

K様の看取りケアを経験して私たちスタッフも勉強になり、一回りも二回りも成長することができました。そして、今後のケアへの自信にも繋がっていくように思います。

私たちこそK様にお礼を言わないといけません。

本当にありがとございました。」

カテゴリー: 西与賀紀水苑 
一覧を見る
Copyright(c) 2013 有限会社都紀 All Rights Reserved.